2007年5月21日月曜日

ケイレツ

ケイレツ(系列)というのは英語になっているそうだ。カイゼン(改善)とともに日本企業の強さの源泉として80年代に流行したらしい。
アメリカはそれに目をつけて日本企業を強引にアメリカ現地生産をさせることで弱体化を狙ったのだろう。だが、結果はアメリカの部品産業が日本化する結果となった。アメリカに進出した企業はそれらを利用してドンドン強くなった。

ホンダが系列強化に動くという。トヨタも同様だ。日産はゴーン改革で系列を崩した。競争力のない系列は敗北するので仕方ないかもしれないが、今やそのことが成長の足枷になりかねない。
世界中から安く品質の良いものを集めて自動車を作る。一見、理にかなっているようだが、世界中のどこかに品質が良いものが転がっているという楽観的な前提があるように思う。
だが、そんなことはないのではなかろうか。だから、日本企業はまるで親の様に仕入れ先を叱り、褒め、育てた。さしずめ、トヨタは厳格な家父長制の父親だろうか。ホンダは放任主義のリベラルな家だ。日産は育児放棄をした。さて、どの家庭が最も適切に判断したのだろう。

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