2007年7月20日金曜日

ニューヨーク爆発事故で考えた

ニューヨークの爆発はテロではなく古いインフラ老朽化に端を発した事故だという。当局発表を全面的に信用するわけではないが、取り敢えず事件ではないということで安心…とはいかない。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京などの世界の先進大都市には共通したリスクがあるのではないかと思う。これらの大都市は過去何百年にも渡って都市機能への投資が繰り返されてきた。その投資の蓄積が大都市としての価値を高めている。企業などでも設備投資の蓄積が価値を生む。
だけども、その設備が老朽化していることで都市機能のリスクにもなっている。特に地下埋設設備は改修が容易ではないため保守が難しい。今回の事故もこれが理由。東京でも再開発は進んでいるとはいえリスクの高い設備が埋もれていると思う。
このリスクは都市生活者としては受け入れざるを得ないものだろうか。首都移転の話は再三出てくるが、具体的な動きにはつながっていない。移転してこれまでの投資を無駄にすることを思えば、首都移転は意味がないのかもしれない。古くなった設備をメンテナンスしながら生活していくしかないのだろうか。

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