2008年2月24日日曜日

書評 議論のルールブック

主にネット上の掲示板やブログなどでの「炎上」を伴うような議論における対処法が書かれている。ネット上の題材を取り上げているものの感情論やインチキ理論、冷笑主義など実社会や会社などでの会議や議論でも参考になると思う。

結局、議論というのは自他の主張=理論を俎上に上げて客観的に批判しあい、より良い結論を得ようとするものだが、なかなかそういうわけにいかないところが 難しい。特に、日本では理論の批判が発言者への批判と同一視されるため、なかなか建設的な論評がされない。その意味では現在ネット上で多くの議論が繰り広 げられていることは良い「教育の場」になっていると言えるのではないだろうか。

議論のルールブック (新潮新書)
岩田 宗之
新潮社 (2007/10)
売り上げランキング: 3534
おすすめ度の平均: 4.0
4 面白いけどちょっと読みづらい
4 読み物として面白い
3 タイトルと内容が合っていない

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