2008年6月30日月曜日

証拠

「旅の恥はかき捨て」という。イタリアの世界遺産の大聖堂で発見された落書きはこの風俗の根深さを教えられる。落書きの1割程度が日本語なのだそうだ。イタリア語、英語の注意書きがあるということなので、国内外問わず落書きは後を絶たないらしい。
落書きは「記念」ということなのだろうか。記念で何百年にも渡って先人たちが守ってきたものを傷つけられてはたまらないだろう。自分たちが来た証しを残したいという気持ちは分からなくはない。だが、単に来たことが昔ほど大偉業でもないのに誇らしげに証拠を残すというのは分からない。
宗教施設なのでカップルには愛の証しを残すという気持ちもあるかもしれない。ならば、ミサに参加して献金するなど、他の方法もあろう。
10年以上前にアンコールワットなどの落書きが問題になったことがある。そう簡単に習慣は変わらないということだが、また10年後に同じ様なニュースが流れない様にしたいものだ。

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