2008年7月1日火曜日

資源高と加工安

世界の株式市場の明暗が分かれているという。ブラジル・ロシア・カナダ・南アフリカの資源輸出国は株価水準が上がっているが、資源を輸入して加工し輸出するアジアなどの株価水準は下がっているのだとか。少資源国が加工などの付加価値によって経済成長を遂げるというのは"日本型"の経済戦略と言える。考えてみれば、この戦略は資源が十分に安く輸入出来るということが条件になる。資源が需要に応えられるほど十分だった時代は資源国には資源国の、産業国には産業国の、それぞれの発展方法があったわけだ。
それが、中国やインドなどの急発展によって需要が急拡大したことでバランスが急に崩れた。国家が、企業が資源を奪いあうというのは戦争の原因になりやすい。今の世界経済の状況が悲劇につながらないようにするには少ない資源をより多くのことに使えるようにする技術が必要だろう。
資源の増産技術、少ない材料で製品を作る技術。日本が得意とする微細化技術がより求められるかもしれない。

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