2007年3月27日火曜日

世界 鉄戦争

新日鉄とアルセロール・ミタルがトップ会談、米合弁事業など協議

「華麗なる一族」が終わったばかりだが、今正に世界では製鉄の世界で競争が激化している。一般的な大量に必要とされる製鉄はミタルの独壇場だ。日本の製鉄業はこれに真正面から対抗するのか。それより、「阪神特殊製鋼」の様に特定用途向けの高付加価値の製鉄業に移行するのか。日本では、製造業、特に自動車産業の鉄鋼に対する要求が高いため、概して製鉄企業は特殊な鋼を生産する技術を持っている。これを伸ばすのはもちろんだが、通常の製鉄も今までと同様に取り組んでいくのか。そして、世界規模のミタルと対抗していくのか。

ミタルが元々インドの小さな製鉄業者であったことを考えると日本の企業には世界的な戦略についての構想力が足りない。そのことがミタルに押し込まれる結果を招いてしまった。今やどれほど国家に必要だと言われているような事業であっても、経済的に魅力がなければ簡単に売却されてしまう。しかも、それは国境を越えて行われる。これを日本は首をすくめて眺めるだけなのか。

0 件のコメント: