2007年10月27日土曜日

いっぱい、迷惑! NOVA破綻

NOVAが会社校正法を申請した。

法定代理人の弁護士によると、現金がほとんど残っていないのだとか。

報道によるとNOVAは生徒の支払った前払い金を、受け取った時点で45%を売上に計上していたらしい。同業者は授業の実績に応じてか、20%程度しか計上しないのに比べると大きな違いがある。更に、前払い出来る期間も3年間と長い。

前受金の大半を売上計上すると、本来なら将来受け取るはずの利益を使うことが出来る。ここ数年の拡大戦略の原資は先喰いした利益によるもの。

ただ、成長が鈍化するとあっという間に損失が膨らむという結果になった。先喰い利益は主に教室の開設や広告宣伝に使われたので、外国人教師の教育などには投資されなかったのだろう。NOVAの教師のレベルには批判があったが、それは当然だっただろう。

教師の質の悪さが途中解約を招き、キャッシュが流出。教師の賃金遅配が更に品質を落とし更に生徒が逃げ出す。

負のスパイラルが発生して、それを止める手だてを見つけられなかったというところだ。

スポンサー企業を探すというが、債権者の多くがユーザーなので、債権放棄を迫ることは難しい。そうなるとスポンサー企業には債権負担が大きすぎて救済も難しい。教室を含め資産がないから現金を作ることは出来ないのでスポンサー企業はかなり持ち出しがあるだろう。

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