2008年4月1日火曜日

日経朝刊の連載小説が面白い

日経朝刊で連載されている「望郷の道」(北方謙三)が面白い。最初は九州で賭場を経営する任侠の話だったので余り興味は無かったが、主人公がやむを得ず九州を離れ台湾に行く今の話は、起業ストーリーとしては出色だろう。マスメディアでのドラマ化などにむいた話ではないが、起業における三要素がバランス良く描かれている。
台湾における菓子ニーズを機会とし、資金を銀行から引き出し、優秀な菓子職人と出会い事業を始める。従業員を増やしモチベーションを上げるための人材配置やマネジメントチームを作り上げることなど、ビジネス上の参考になることが多い。
主人公が起業を決意する理由が、九州から後を追ってきた家族のためというのも面白い。起業家が一皮むける時に守りたいものというのはモチベーションになるのだろう。フィクションだが、現実に同じ境遇の人が日本を飛び出して海外で成功したんだろうなと思い巡らす。

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