2008年4月3日木曜日

「原発と半導体」の東芝

日経新聞 4月3日朝刊一面
「東芝、原発1兆4000億円受注」

東芝がアメリカで総額1兆4000億円の原発建設を請け負った。東芝は長く続いた「総合電機メーカー」という事業スタイルを転換し、「原発と半導体」に主要事業を絞っている。東芝クラスの大企業ならいろんなものを扱って業績を伸ばしたいとか、分散して事業展開してリスクを減らそうと思うものだが、敢えて絞りを極めているのは凄い。
「選択と集中」とは数年前に流行った経営キーワードだが、実際には実行した企業は少ない。同時期に「面の営業」などという言葉も口に上り、経営者は迷いに迷った。しかし、面の営業をしたくても利用出来るリソースは限られているし、物余りの時代に何でも扱っても買って貰えるのは限られている。扱うものが多すぎて、管理コストがかかる割には売れないから儲からないという悪循環に入る。
今の時代の経営モデルとしては東芝の選択は正しいのだろう。

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