2007年6月14日木曜日

経営者の責任

経営者には大きな責任がある。

顧客に対する責任
株主に対する責任
取引先に対する責任
従業員に対する責任

これらは別々の問題ではなく、密接に関係している。まず、株主を満足させるためには利益を出さないといけない。株主が得ることの出来る配当は経常利益から支払われる。経常利益が出なければ、配当が出来ないから、利益を確保しないと株主の満足を得ることが出来ない。

だけど、利益をだすということはどういうことだろう。利益=売上−原価ということから考えると、利益を出すとは売上を上げて、原価を下げることだ。だけど、原価を下げるというのは難しい。例えば、放漫経営で原価管理が滅茶苦茶な会社だったら大変だろうが、そんなケースは少ない。また、コスト削減は実際には別のコストを発生させる。それは、従業員の不満というやつた。これは一旦発生するとなくしてしまうのは大変なことだ。

経営の主眼が株主への利益還元に大きく振れている現在、経営者はグラグラせずに哲学をもって経営をしないといけない。ペンタックスの迷走は株主と社員と自己保身の間を経営者が行き当たりばったりにフラフラした結果だ。営業上も大きなマイナスを抱えることになっただろう。ステークホルダーのことを考えつつも、経営者としての高い意識をどうやって維持すべきかはとても重要な問題だと思う。

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