2007年7月26日木曜日

病院経営のいびつさ

日本では病院の経営者には医師免許が必要だ。見直しは検討されているようだが、医師免許がないと病院は経営出来ない。かといって、経営免許がないと医師になれない訳でもない。だから、経営に疎い院長が沢山いる。

株式会社も病院経営が出来ない。公益性が必要な病院経営には営利企業が参入すると患者が蔑ろにされるからという理由らしい。

一見筋が通っているようだが、騙されてはいけない。営利企業が患者を蔑ろにして利益を優先するからダメというのは消費者である患者を馬鹿にした話だ。消費者は賢い。百円のジュースだって一番良くて美味しいものを選ぶ。単にCMが派手なだけじゃ直ぐに売れなくなる。
だから、営利企業は必死に改善してより良いものをより安くしようと努力する。病院を経営したって同じこと。患者を増やさないとやっていけないから、患者に選ばれる病院になろうと必死に努力するはずだ。だから、営利企業が公益に反するというのは誤った認識だ。

病院は医療という高度に専門的なサービスだから医療の知識がないと判断を誤るという意見もある。しかし、医療サービスの基本や現場で何が起きているかを知っていて、その目で見ていれば判断するには十分だろう。経営者に専門知識があるに越したことはないが、必須ではない。

要は、これらの規制は医療業界の利権になっているってことだ。意味のない規制は撤廃した方がいい。経営者としての能力がない院長も救われるだろう。

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