2007年9月19日水曜日

国連総会での日本不在の連続を避けよ

国連総会での日本不在の連続を避けよ

第62回国連総会が始まり、来週から各国首脳や外相が演説する。このままだと日本は2年連続、国連総会に首相も外相も出席しないことになりかねない。次の 首相が福田康夫氏であれ、麻生太郎氏であれ、少なくとも外相級の政治家を派遣しなければ、国際社会における日本の存在感はますます軽くなる。工夫の余地は ある。

確かに、国際社会に対するアピールとして国連総会へは出席するべきだと思う。そこで、社説子が考える”工夫”だが、小渕政権と小泉政権の内閣改造の時期の 対応を挙げている。小渕政権では前任の外相だった高村氏を「政府代表」として送り出し、小泉政権では国連に送り出すために外相(川口女史)を留任させた。

だが、社説子が故意にだか無意識にだか無視している事情がある様に思う。それは当時の高村氏と川口氏の立場だ。高村氏は当時はまだ高村派の前身である河本派に所属していて、派閥領袖の立場ではなかった。川口氏は民間からの起用であり、党内の状況とは関係ない立場。
現在の状況では町村氏は党内最大派閥の領袖である。組閣や党人事などの重要時期に国外に行くとは考えにくい。もちろん、町村派の安倍首相の後始末だと言われればそれまでだが、多分簡単にことが運ぶとは思えない。

しかし、社説子も町村氏の国連への急派を唱えるのであれば、町村氏の派閥領袖としての責任くらい言及して、「自ら国連に行くと言うべきだ」くらい言わないと底が知れる。

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