2008年10月27日月曜日

地方経済を実感する

土日を使って山口県の徳山と山口に行ってきた。

山口県は大学時代を過ごした青春の地。その頃から商店街はシャッター通りだったが、改めて寂しさを実感。

経済を知ると、地域経済に必要な消費=消費者の偏在が問題だということが良く分かる。お店を観察すればどの位のお客が来るかは直ぐに見当がつく。客の来ない商店街には店もまばら。店の維持費がかかるので値段も割高。
郊外にショッピングセンターが出来ているので客足はなお少なくなる。消費者が少ないということは労働者も少ないということ。労働者が少なければ産業も進出しようとは思わない。産業が興らなければ地域には地方交付税以上のまとまった収入はなくなる。地方交付税は用途が工事などに限られるが、雇用創出と単年度で効果が出ることにしか使えないので勢い公共工事だとなってしまう。結局は継続した効果は出せないので、消費者=労働者が定着するにはいたらない。


さて、こう考えると地方自治体の首長の苦労も分かるし、何故公共工事に絡んだ汚職が後を絶たないかも分かる。地方受難というよりは、日本全国の経済活動=生産と消費の循環が再生されないといけないのだろう。

0 件のコメント: