2009年3月10日火曜日

山崎拓の「独裁者」発言

山崎拓氏が小泉純一郎元首相と小沢一郎民主党代表を「金正日と同じ年で"独裁者"だ」と言ったそうだ。小泉氏が今年政治家を引退し、小沢氏も政治生命が危ぶまれるなかで、両者の引退が55年体制の終焉となるといった主旨のことを言ったらしい。加藤紘一議員もこの発言に合わせて、小泉批判、小沢批判を展開したのだとか。

小泉氏も小沢氏も、金正日と並んで"独裁者"と指弾される謂われはない。そもそも、公正な普通選挙で選出され、それぞれの所属政党で多くの賛同者によって代表や総裁となり、総理大臣となった人物と、公正な選挙もなく、血統によって世襲しただけの人物を同列に扱うのはおかしい。
小泉氏や小沢氏が総理総裁や代表になってから十分な"コンセンサス"を取らずに政府運営を行ったり、政党運営を行うのは組織運営の手法の問題であり、それは個性なのだから批判には値しない。
特に、小泉氏の派閥を無視した組閣や政策決定、民間人の多用など、従来の自民党政府の組閣プロセスや政策決定プロセスと違うことが前々から不満だったのだろうが、自身に政治的な"力"が無かったというだけのことで、相談が無かったから相手を独裁者と非難するのはおかしい。
山崎氏と加藤氏は小泉元首相と並んで"YKK"とライバル視されたこともあったが、山崎氏は度重なるスキャンダルで、加藤氏は"加藤の乱"でリーダーとしての欠陥を露わにして、もはや政治生命は終わった様に思う。

ましてや、日本の民主主義の根幹である選挙によって選ばれた議員を独裁者と非難するとは…。

山崎氏と加藤氏こそ政界から身を引いた方が良いと思うのだが。

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