2009年6月8日月曜日

混迷の郵政社長人事

郵政社長人事で鳩山邦夫氏が認めないと騒いでいる。
経営委員会が続投を支持し、政財界でも支持されている西川氏の続投を担当大臣である鳩山氏だけが反対している。
反対するポイントは「かんぽの宿」問題であったり、「郵便特別割引に関わる不正」問題であったりする。
麻生首相は鳩山氏を説得できないでいる。
鳩山氏は西川批判をぶち上げた手前、引っ込みがつかない。
与謝野氏が言うように、政府にとって郵政民営化は「小さなこと」であり、総務大臣としては地方経済の回復など重大なことが沢山ある。
「かんぽの宿」入札には不正は認められず、民営化前から続く「割引不正」は西川氏の責任ではなく、あぶりだされた問題を解消するのが責務である。
という具合に、鳩山氏は追い詰められているように思うが、どうも周囲から聞こえてくる声にバイアスがかかっているらしく、世論も続投に反対していると思っている。
仮に、鳩山氏の横車が通って西川氏が退陣するようなことになった場合、自民党は危機的な状況になる。
民営化をはじめとする行政改革の歯車は逆転し、道路行政も悪化するだろう。
民間企業は政策の先行きに不安を感じ、多くの企業が付加価値を生む企業活動を海外に移すかもしれない。
鳩山氏は元々国営企業であったとはいえ、一民間企業の経営に国家が介入できるということを主張している。
そのことに不安を抱かない財界人はいないだろう。
麻生首相は財界からそのことを突きつけられているに違いない。
麻生首相の選択がどうでるか。
鳩山更迭で決着して欲しいものだ。

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