2009年6月29日月曜日

冤罪事件の再審に警察・検察関係者が出てこないことは適切か

週刊プレイボーイで冤罪被害者の菅家氏と柳原氏の対談が載っていた。二人とも冤罪によって収監され人生を棒にふった。

さて、柳原氏は再審が始まっているが、当時の捜査関係者の証人請求が却下されていて、冤罪が起きた構造がこのままでは明確にならないという事態になっている。

冤罪の再審に捜査関係者の証人尋問が許されないのは不公正である上に再発防止を講じる手だてを失うことでもある。捜査関係者の身になって、どうしてこんなことになったかと考えると、様々な圧力が働いたものなんだろうと思う。上層部や市民、メディアの期待。仲間同士の期待。それらが重なり合って起きたことだと容易に想像出来る。

ビジネスでも同じだが、失敗は関係者の期待や思い込み、時には善意によって引き起こされる。それは実は失敗に至る構造があることがほとんどだ。ビジネスの世界でも、その構造に光を当てて改善を図ることが行われているが、冤罪もその様な観点で解明していって欲しいものだ。

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