2009年8月18日火曜日

世間がリハビリ中

お盆休み明けの月曜日は「リハビリ中」というサインを発している人が多い。日曜日は夜半になっても渋滞が解消しなかった地域もあったようだ。それじゃ眠気もあるだろう。

リハビリ中という気分はみんなに共通しているらしく、商談にも身が入らない。世間がリハビリ中を合意しているので、パフォーマンスが上がらなくても容認される雰囲気がある。そんな空気のなか、朝から打ち合わせで意思決定していると空回りした気がして滅入る。リハビリ気分が残る今週はきっといつもよりも生産性は悪いのだろう。

なんで盆休みに「休まない」のか時々不思議に思う。長時間労働しているから休もうというのはないらしい。休みも充実させたいのなら、長時間労働は止めた方が良いと思うが、相変わらず「良く働く」ことは良いと思われている。

TBSの日曜ドラマ「官僚たちの夏」もそうだ。日本人の美徳とばかりに良く働くことを推奨している。よく働いていつ使うのか。

昭和30〜40年代は男性が稼いで家族が消費するというモデルがあった。男性に余暇がなくても家族が消費するのでバランスが取れていたわけだ。でもそんな歪んだ構造は長続きせず、男性も消費を楽しみたいと思い始めて"新人類"とか言われた。だが自分の稼ぎを自分で使うという本来の社会行動に戻っただけで、自分の余暇を犠牲に家族の消費のために働いていた人達の方がよっぽど新人類だったろう。

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