2007年10月29日月曜日

九州独立—九州経済発展の三つのポイント

土曜日の日経新聞で九州の経済状況に関する記事が掲載されていた。九州経済発展のポイントは三つある。一つは産業クラスターの形成。二つ目はそれを支える投資の誘導。そして最後がアジアとの経済交流だ。

福岡の麻生県知事は福岡県内の自動車生産台数の目標を公言している。完成車組み立て工場を誘致するために組み込みLSIの工場を誘致し、その他の部品工場も全国から集めている。
自動車生産クラスターのキモが車載用コンピューターにあることに目をつけ、テキサスインストゥルメンツ出身の民間人を採用して産業化を進めた。今ではLSIに載るソフトウェアが競争力の源泉になると、全国の研究者を官民問わず集めているそうだ。

それを支えているのは福岡証券取引所や再編を進める地方銀行群だ。官民が投資機会を創出しても、資金が流入しなければ何も始まらない。東京の金を引っ張るのはもちろん、世界中の資金を惹きつける金融市場を創出する必要がある。

そして、比較的歴史的交流が深いアジア諸国との交流だ。地図を見ればアジアに門戸を開く九州が具体的に見えてくる。福岡空港からは中国の沿岸都市は二時間の範囲内だ。数時間あれば、東南アジアにもひとっ飛び。いくらインターネットによるコミュニケーションが発達しても、物資は送れない。だから、多くの原料生産地や工場を後背に抱える九州はとても有利だ。

福岡を中心として、九州は首都圏を始めとする日本経済に依存しない経済圏を形成することが出来るだろう。そのためには産業クラスターを作る必要がある。まずは自動車生産による製造業だ。次はソフトウェア開発。東南アジアの消費力に対するアパレルも今後魅力的になっていく。更に、かつて日本一の生産効率を誇った佐賀の農業生産手法をアジアに広めるのも良い。佐賀に大規模な農場を経営し、そこでアジア各国の農業従事者を研修生として受け入れ、技術を伝達し生産した食料は日本国内や韓国に流通させる。

楽しそうだな〜九州。

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