2007年10月31日水曜日

農家救済のために備蓄米買い増し?

今年のコメ市場は去年より価格が下がって、新米が古米より安いという。おかげで農家が悲鳴をあげ、政府が税金を投入して救済するのだとか。数千億円のお金が浪費される。

農政族の議員は農家を救済することで地域経済が活性化するというかもしれない。だが、今回の税金投入を国家が行う「投資」とみた時、そのリターンは何だろうか?具体的にこの投資によって何が増え、何が減るのだろうか?

増えるのは国債などの政府の借金だろう。地域経済に出回る金は増えない。もともと農家の収入維持のためなので減りはしないが増えることは決してない。備蓄米は増えるが備蓄の期間にその価値は目減りしていく。
減るのは農政以外の政府予算だろう。市場に出回るコメも減る。コメの市場価格が上昇するので消費者の買う量が少なくなるかもしれない。

つまり、この農家救済は誰も幸せにならない。農家ですら現状維持が精々。誰も幸せにならない投資などしてはいけない。

0 件のコメント: