2009年7月10日金曜日

ユニクロ最高益更新を真正面から捉えよう

日経新聞 7月10日 朝刊一面
「『ユニクロ』最高益1080億円」

ユニクロが歴代最高の営業利益1080億円を叩きだしたという。この営業利益から、有利子負債の利払いなどを差し引いて、最終経常利益がどれほどになるのかは不明だが、今の経済環境下で利益を増やすというのは驚異的だ。会社でも時々ユニクロの話題を出すのだが、決まって「今は不景気なので売れているだけで、景気が良くなったら真っ先に変われなくなってダメになる」という反応が返ってくる。不思議なものだ。

ユニクロは景気が悪いときでも良いときでも常に成長を遂げてきた。一時頭打ちか?と言われたが、それまでの方針から一転、カラーバリエーションを増やしたり、高機能衣料を開発したりと、価格はそのままで付加価値を高めることに力をいれて成長を果たした。ビジネスの視点から言えば、顧客ニーズの変化に即応して機会をものにしたというところだ。ビジネスパーソンとしては、そのことに真正面から取り組みたいと思う。

成功者が出ると、そのうちダメになるという評価が下されるのは良くあることだが、そういう発言は決まって変化を拒んでいるものの口から出てくる。成功者の多くは環境変化に合わせて自らを変えたもので、自ら変わろうとしないものからは苛められるものだ。白鳥は昔から白かったわけではなく、環境変化にあわせて白くなったのだろうが、最初に白くなった個体はさぞかしいじめられただろう。

だが、結局生き残るのは先に変わったものだ。だから出遅れたものはその変化を良く見て、自分が直面している環境変化を真正面から捉えないといけない。

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